家庭用蓄電池のメリット・デメリット「導入して元を取れる」はウソ?

蓄電池のメリット

家庭用蓄電池設置のメリット・デメリットをそれぞれお伝えします。

冒頭にお伝えしますが、蓄電池は「導入して元を取る」と言った考え方はしないで下さい。 最近、元が取れる様な数字を並べて長々と説明をして高額で販売している業者が増え、一部ではクーリングオフになる事例が急増しています。皆さまもしっかりと事前に蓄電池について知って頂き、判断をして頂きたいと思います。

蓄電池のメリット① 災害時の非常用電源の役割

さて、私が皆さまに蓄電池をお勧めする理由の一つとして近年、多発している災害などで停電が起きたり、送電線の不具合や事故などに襲われたときに非常用電源として非常に有効だと言う事です。 特に2019年9月~10月に関東を襲った台風では、水害はもちろん停電も多く発生しました。 しかし、蓄電池を導入しているご家庭では、周りが停電に見舞われている中でも電気を使い続けられたため安心したという声が上がっています。 実際に、当社のお客様の中にも台風によりお住まいの地域が停電になり、外の様子を見ようと表に出ると周りは真っ暗で、お客さまのご自宅だけ電気が付いていたと言う経験をされました。
当時、お子さまもまだ小さく電気が付いているだけで大変安心したと感謝された事を今でも覚えています。当社としても嬉しい経験でした。
実際に経験されたこのようなお話の様に今後、災害に備えるためにも蓄電池を導入するのは大きなメリットと言えるでしょう。

災害対策として蓄電池を導入する際に抑えておきたいポイントについては、下記記事をご参照ください。

蓄電池のメリット② 電気代の節約

また、もう一つの大きなメリットとして、蓄電池を導入すれば電気代の節約になるというメリットもあります。
特にオール電化を導入しているご家庭の場合、深夜料金が安いプランに加入している方々が大半です。 そのプランの場合、深夜の料金が安い時間帯に電気を蓄電池に充電して、日中に放電することで昼間でも深夜の電気代で充電した電気を使えます。更に太陽光発電を導入しているご家庭ですと、太陽光発電で発生した電気を蓄電池へ充電して、その電気を放電すればタダで電気を使う事が出来ます。その分の電気料金も安くなるので電気の地産地消が実現されます。
これは、最近よく見聞きする世界的取り組みの『SDGs』の取り組みに直接貢献している事になります。

蓄電池のメリット③ 長年設置されている太陽光の有効活用

更に現在、太陽光発電を設置されて長年経過している場合は、10年間の固定価格買取制度が終了し、1kwhあたり約42円や37円で買い取ってもらっていた電気が、期間が満了すると7円や10円になってしまい半分にも満たない単価に大幅に下がってしまいます。 それよりも、日中1kwhあたり25円や30円程度で買っている電気の代わりに、太陽光で発電した電気を蓄電池に貯めて使った方が当然メリットになります。
電気を売って得るメリットよりも、買わずに節約するメリットの方が圧倒的に大きくなります。
当社では皆さまのライフスタイルにあった蓄電池の提案が可能です。
卒FIT後の太陽光発電の活用方法については、下記記事をご参照ください。

蓄電池のデメリット① 導入費用(価格)が高い

蓄電池の導入に悩まれる大きな要因に価格の問題があると思います。             
蓄電池は決して安い価格ではありません。また、容量の大きな蓄電池になるに従って、価格も上昇するため、高額になってしまいます。そのため、予算の関係でご自宅に適切な蓄電池が導入できない可能性も出てきます。
「災害対策」「上がり続ける電気代の削減」等の長期的な利用計画ではなく、 
予算に制限がありご自宅に合った蓄電池が選べないと言った場合は、蓄電池は見直されると良いでしょう。

蓄電池のデメリット② 蓄電池の上手な使い方を考える必要がある

蓄電池を導入したからと言って、災害時に全ての電化製品が24時間いつでも使えるわけではありません。
蓄電池には「経済モード」「グリーンモード」「安心モード」等があり、お客様が何を重視するかによって、モードを変えて頂く必要があります。
災害時自動で切り替わる蓄電池もありますが、もしものために、ご家族で蓄電池の使い方を共有して頂く必要があります。

蓄電池のデメリット③ 設置している太陽光発電の機器保証が無効になる場合がある

蓄電池を導入した場合、太陽光発電設備を設置時と違う状態に変更した事になり、設置時にメーカーが付けている太陽光発電機器の保証が外れる場合があります。      
新たに蓄電池の保証が付きますが、保証期間中の蓄電池の導入には注意が必要です。
太陽光機器のメーカー保証を残したい方は、保証期間が切れるタイミングで導入を検討すると良いでしょう。

蓄電池のデメリット④ 蓄電池の設置場所を確保する必要がある

蓄電池の大きさは様々ありますが、特に屋外用蓄電池の場合かなり広いスペースが必要になります。設置スペースによっては適切な蓄電池が選べない可能性もあります。                    
無理に設置をして家の外観を損なう可能性もありますので、                               
導入する前に工事会社へ、どこにどのような大きさのものが設置されるか、聞いておくと良いでしょう。
蓄電池の設置場所については、下記記事をご参照ください。

最後に

メリット・デメリットをそれぞれ説明させていただきましたが、
「災害時の非常用電源の役割」を重視されている場合は、特に蓄電池をお勧めしています。
蓄電池を導入したいが、太陽光もまだ設置していないと言った方もいると思います。
現在では、太陽光発電システム部分だけでも価格が大幅に下がって導入しやすくなっています。
長年の経験から様々なご質問にお答え出来ますので、ご興味のある方はお気軽にご連絡下さい。
また、只今好評中の「蓄電池導入応援キャンペーン」を期間限定で行っておりますので、
今がチャンスのこの機会に是非、ご活用ください!

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