蓄電池の施工方法(長州産業編)

蓄電池施工方法アイキャッチ

蓄電池の施工方法(長州産業編)

今回は太陽光発電を既に設置しており、【全負荷型ハイブリット蓄電池】と【HEMS】を導入した事例をご紹介致します。
容量の大きい蓄電池を導入する場合、屋外に蓄電池を設置することになりますが、
「どのような手順で施工しているか」「施工の際に気を付けているポイント」等を、写真を交えてご紹介致します。

①現地調査

最初に行う作業は、現在設置されている太陽光の機器(分電盤やパワコン、配線等)の設置状況を入念に確認していきます。
新たに設置する機器のスペースは、どこが良いか、配線はどのようにすれば良いか等、外観を損なわないよう選定し、お客様のご自宅の状況によっても設置場所等も大きく異なるため調査を致します。

蓄電池現地調査

②機器の設置場所の選定

現地調査の内容を踏まえて、設置場所の選定を行います。
機器にはそれぞれ設置条件があり、選定を疎かにすると故障の原因になるため慎重に決める必要があります。
お客様に設置予定場所のイメージをお伝えして、最終的な設置場所を決めます。

屋内に設置する機器は、
【全負荷用分電盤】【ゲートウェイ】【HEMS】になります。

機器の設置場所には、以下の事項を十分に配慮して設置場所を選定しています。
・配線ルートの確保が出来ているか?
・浴室からの湯気や蒸気が直接当たらないか?
・冷暖房機器の冷気や暖気が直接当たらない場所か?
・分電盤は、感電や火傷などを防ぐため、幼児の手の届かない場所に設置出来るか?

屋外に設置する機器は、
【パワコン】【蓄電池】【PVユニット】【トランスユニット】になります。

機器の設置場所には、以下の事項を十分に配慮して設置場所を選定しています。
・取り付ける外壁材は、機器の重さに耐えられる強度があるか?
・換気扇などの油煙が多いところや、湯気の当たる場所ではないか?
・直射日光が当たりにくい場所か?
・微量ながら運転音が鳴るため、音が気にならない場所にあるか?
・蓄電池ユニット基礎が、適正に施工できる地盤か?

ここからは実際の工事作業になります。
手順は、状況によって前後する場合もあります。

①蓄電池を設置する場所に、基盤となるコンクリート基礎を作ります。

蓄電池を屋外に置く必要があるため、直置きではなく必ず土台の上に設置する必要があります。
基礎工事には、土間(建物周囲の土の部分)に適正な基礎(適正な蓄電池用簡易基礎)を設置しなければいけません。基礎が蓄電池の荷重に耐えられず沈んでしまったり、傾いて倒れたりしない基礎をしっかり作らなければなりません。
弊社には、土木工事や外構工事に精通した職人が在籍していますので安心してお任せ下さい。また、お客様が蓄電池ユニットの設置場所をご希望されている場所に、水道などの配管が埋まっている事もあります。その場合には、給排水等の配管工事に精通した職人も在籍していますので、ご希望の場所に設置が可能になります。
簡易基礎を設置する場合にも、強度を上げる様々な工夫もしています。
災害時の電源確保に、蓄電池ユニットが倒壊して稼働できなければ何の意味もなくなります。基礎は重量機器を設置するための大切な土台になりますので、基礎作りにも細心の注意を払って施工しています。

蓄電池コンクリート基礎1
蓄電池コンクリート基礎2

②【パワコン】【PVユニット】【トランスユニット】を外壁に設置するため取付けベースを取り付けます。

パワコン、PVユニット、トランスユニットなどの壁に設置する機器は、取り付けベース板を壁に直接取り付けます。
壁の下地材にビスを打ち込み取り付けをしますが、荷重強度と同じ様に気を付けなければならないのがビスからの水の浸入です。
弊社では、ビス打ち部分取り付けベース板の周囲には、止水のコーキングをしっかりと打ち雨水などの浸入をシャットアウトします。

取付ベース

蓄電池取付ベース

③屋外に【蓄電池】【パワコン】【PVユニット】【トランスユニット】を取り付けます。

機器の取付けと並行して配線の引込作業を行います。
機器と機器の間や、機器から宅内に配線をする為に壁に最小限の穴を開けたり、穴が開けられない場合には、電線専用の保護ダクトを付けてダクト内に電線を納めます。
中にはエアコン用のダクトを使用される業者様もいますが、エアコンの冷媒管が入っているのかの見分けがわかりにくい、仕上がりが配線専用の方が良いためコストは上がりますが、弊社では電線用のダクトカバーを必ず使用しています。穴を開けた箇所には、コーキングによる止水処理は言うまでもなく、しっかりと施工しています。

蓄電池

蓄電池取付

PVユニット

PVユニット取付

パワコン

パワコン取付

トランスユニット

トランスユニット取付

屋外機器取付・配線引込作業

屋外機器取付・配線引込作業1
屋外機器取付・配線引込作業2
屋外機器取付・配線引込作業3
屋外機器取付・配線引込作業4

④屋内に【全負荷用分電盤】【HEMS】を取り付けます。

機器の取付けと並行して、配線の引込作業を行います。
全負荷用分電盤を設置する前と設置した後の写真になります。

全負荷用分電盤 設置前

蓄電池全負荷用分電盤 設置前

全負荷用分電盤 設置後

蓄電池全負荷用分電盤 設置後

上部の分電盤はそのままですが、下段の左側に付いていた太陽光発電用ブレーカーが取り外され、新たな全負荷用分電盤が取り付けられます。

全負荷用分電盤

蓄電池全負荷用分電盤中
蓄電池全負荷用分電盤外

全負荷用分電盤の中はこのようになり、外した太陽光用ブレーカーが全負荷分電盤の中に入った形になります。
右側に太陽光用ブレーカー、左側に蓄電システム用ブレーカーが付いています。

HEMS

蓄電池HEMS
蓄電池HEMS中

屋内機器取付作業

蓄電池屋内機器取付作業1
蓄電池屋内機器取付作業2

屋内全体図

蓄電池屋内全体図

⑤屋内に【ゲートウェイ】を設置します。

ゲートウェイとは、初期設定、自立運転の動作確認、発電量等の確認を行う機器になります。
*自立運転とは、停電時にパワコンが自動で運転し、パワコンの付属コンセントに接続された機器に電力を供給することをいいます。初期設定を行い、パワコンが運転を開始するかを確かめたりする機器です。
小さな機器ですが、重要な機器になりますので配線間違いや断線のないに取り付けをします。

ゲートウェイ

蓄電池ゲートウェイ

⑥設置配線後の仕上げ作業を行います。

各機器の端子間に、正常に電気が流れているか電圧の測定を行います。電圧が基準値を超える場合、発煙や発火の恐れがあります。
コーキングを行い、配線穴の隙間を埋めて水滴や小動物、虫などが機器内部に入ることを防ぎます。
配線用ダクトにカバーを取り付け、配線を隠ぺい・保護します。

施工完成事例①

蓄電池施工完成事例①
蓄電池施工完成事例①,

施工完成事例②

蓄電池施工完成事例②

⑦ゲートウェイを操作し、保護機能の設定を行います。

電力会社から定められたパワコンの整定値を設定します。
続いて、蓄電池ユニットの充電開始終了時刻、放電開始終了時刻、蓄電池動作モード設定(経済モードやグリーンモードなど)放電時の最低蓄電残量等を設定します。
*こちらの設定は、全ての工事が終わった後であれば、お客様自身で変更可能です。

⑧連系運転竣工検査

全ての機器が正常に連動しているかを確認します。
ここで疑似停電を行い、停電時に蓄電池がどのように作動するかお客様に体験して頂きます。

最後に

メーカーや種類によって異なる部分はありますが、このような形で施工を行います。
作業時間は2名~3名で6~7時間程ですが、雨の中での屋外の設置作業は機器が故障する可能性もあるため、その場合は順延します。
その他、必要に応じて分電盤の取替え、場所の移動、外部の給水配管等の移設、エコキュート・IHクッキングヒーターの新設や、入れ替え等の工事も弊社で行うことが出来ます。
工事を担当させて頂く職人は、太陽光蓄電池の他にも数多くの工事を行うことが出来ます。現地調査の時でも施工時でも構いませんので、ご家庭の気になる箇所がありましたら、お気軽にご相談ください。

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