太陽光発電施工時におけるコーキングのこだわり

: 太陽光発電施工時におけるコーキングのこだわり

弊社では10年ほど前から太陽光発電システム工事を手掛けております

当初からブームではなく、太陽光発電と言う製品と技術を広め電力自給率の乏しい日本に環境に良い太陽光発電等の再生可能エネルギーを普及し、エネルギーの自給率を上げるお手伝いをしていきたいとの思いで取り組んで参りました。その中で長期に渡り安全に太陽光発電システム等を稼働させるには適正以上の工事品質でお客様にお引渡しをしないといけません。
とりわけご自宅の屋根上に太陽光パネル(モジュール)を設置するということはそれなりのリスクが増えると言うわけです。

住宅用太陽光発電システムが世の中に普及し始めた当初、一番多かった問題が【雨漏り】によるトラブルでした。
当然、昔から確立されたシステムではないため工事を行う工事会社なども手探りの部分もかなりありました。品質などを考えてくれる業者はまだ良いのですが、当時は工事を請け負う業者が少なかった為、工事単価は高額となり、リーマンショックや東日本大震災などの影響で不況になった工事会社や業者が乱立し、建物の構造や使用部材、工事手順がわからないままでの施工でトラブルが頻繁に発生しました。

コーキング選びの重要性に辿り着く

弊社では工事開始をする前から、特別な機関で約6ヵ月に渡り施工研修を受け、太陽光発電の工事手順だけではなく、建物の構造、屋根の構造、各種瓦などの屋根材の特性等を学びました。
その結果、各太陽光メーカーの施工基準以上の止水対策である「コーキング」の成分や施工方法が極めて重要であるとの結論に至りました。

一般的にコーキングは、「シリコーン系コーキング剤」「変性シリコーン系コーキング剤」「アクリル系コーキング剤」「ポリウレタン系コーキング剤」「ポリサルファイド系コーキング剤」「ブチルゴム系コーキング剤」「ゴムアスファルト系コーキング剤」「油性コーキング剤」等、様々な種類があります。

こだわり続けるコーキング材

耐候性、特に止水(防水)性に関しては、
屋根防水材としても使用されるゴムアスファルト系(ゴムアス)のコーキングが一番適していると判断し当初から使用してきました。

現在ではゴムアス系、太陽光金具用の変成シリコーンが当たり前になって来ましたが、太陽光発電の販売店様から工事の請負をしている業者は工事単価が安いため安価で止水能力の低いコーキングを使用しているところも多いようです。
弊社では、工事品質を重視してきた結果コーキングひとつとってもこだわりを持って工事に取り組んでおります。
その他、工事に使用する部材のこだわりは次回ご紹介させて頂きますのでお楽しみに。

<ギャラリー>

架台金具の屋根瓦材別 コーキング処理後の写真になります。

コーキング処理1
コーキング処理3

関連記事

  1. 【SDGsの取り組み】太陽光パネルなどを再利用し机として生まれ変わりました

    太陽光パネルでSDGsを推進!廃材を再利用して机に生まれ変わ…

  2. 卒FIT太陽光の活用方法

    卒FITの太陽光発電は?ー10年経過後は蓄電池導入で賢く自家…

  3. 電気料金に含まれる「再生可能エネルギー発電促進賦課金」とは?

    電気料金に含まれる「再生可能エネルギー発電促進賦課金」とは?…

  4. 野立て太陽光発電所の発電量落ちていませんか?  雑草で発電量が落ちますよ!

    野立て太陽光発電所の発電量落ちていませんか?  雑草で発電量…

  5. 卒FIT後の太陽光発電との上手な向き合い方

    卒FIT後は売電をすると損をする!? 卒FIT後の太陽光発電…

  6. 太陽光パネルの廃棄を減らすため、古物商の営業許可を取得致しました。

    太陽光パネルの廃棄を減らすため、古物商の営業許可を取得致しま…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

PAGE TOP