近年、「電気代の高騰」「災害対策」のために太陽光発電を設置される住宅も増えてきました。
東京都では、新築住宅に条件付きで太陽光発電設置義務化の検討が進むなど大きな動きを見せています。
今後は、新築を中心に太陽光パネル設置が急激に増える見込みです。
太陽光発電がより身近な存在になってきていますが、
太陽光発電は、どの住宅にも適しているというわけでは決してありません!!
「住宅の日当たり」「屋根の状態」等で太陽光発電を付けない方が良いケースもあります。
設置後に後悔することが無いよう、太陽光発電を導入する前に確認して頂きたいことをまとめましたので、参考にしてみて下さい。
太陽光発電は日当たりで全てが決まる!
太陽光発電を設置する際に最も重要になってくることは、日当たりが良い場所に太陽光パネルを設置できるかです。
日当たりは発電量に直結するため、日当たりによって、1日でどれだけの電気が作られるかが大きく変わってきます。
そのため、日当たりが良い住宅に太陽光発電を設置するのが基本となります。
日当たりが良くない所に太陽光発電を設置してしまうと、発電量が少なく、満足のいく電気を作ることができません。
せっかく太陽光発電を設置したのに、設置費用に見合った効果が得られず設置後に後悔をしてしまう事もあります。
そのため、弊社では日当たりが良くない住宅への太陽光発電はあまりお勧めをしておりません。
周囲にビルやマンションなど高い建物があると、日影ができやすくなってしまい発電量を大きく落としてしまう要因になるため、
周囲の状況をよく確認してもらうと良いでしょう。
設置業者の中には日当たりの有無に関らず、
太陽光パネルが屋根に設置できれば太陽光を勧めてくる会社もあるため注意が必要です。
北面には太陽光パネルを載せることができない!
太陽光発電を導入するなら、パネルを1枚でも多く屋根一面に載せて発電量を少しでも増やしたいところです。
しかし、北面屋根へのパネル設置はどのメーカーも基本的に設置不可となっています。
北面設置ができない理由として、北面は、真向いや近隣の住宅にパネルの反射光が差し込む事が多く、
「眩しい」「暑い」といった近隣トラブルに発展してしまう可能性があるためです。
最近では、防眩タイプの反射を抑えることができるパネルも販売がされていますが、
反射光が無くなるわけではないため、設置する際には注意が必要です。
また、北面は他の方面に比べて発電量も6割ほど低くなっております。
どうしても北面にパネルを付けたい場合は、トラブルを避けるため周囲の住宅の同意を得る事が大切です。
太陽光パネルの重量で屋根が傷む!
屋根材には瓦屋根や、スレート屋根などの種類があります。
どの屋根材にも共通して言えますが、屋根材が経年劣化している、剥がれや割れがあり傷んでいる場合、
太陽光パネルの重量により屋根の傷みを悪化させてしまう可能性があります。
屋根材が傷むと、雨漏りや台風による瓦の飛散の原因にも繋がるため大変危険です。
屋根の修繕となる葺き替え工事は、20年~30年に一度は行った方が良いとされています。
太陽光パネルを設置した後に屋根の修繕が必要になった場合、修繕費に脱着工事が追加で必要になるため工事費が大幅に掛かってしまいます。
また、修繕工事をしている際にパネルが割れたり故障してしまった場合は、パネルのメーカー保証が切れてしまう危険性もあります。
屋根の修繕が必要な場合、修繕後に太陽光発電の設置工事を行ってください。
屋根の状態を確認するためお客様自身が屋根に上って確認するのは、転落の危険性もありますので絶対に行わないでください。
太陽光発電の工事と共に屋根工事を行っている施工会社であれば、現地調査を行う際に屋根の状態も併せて確認してくれる場合もあります。
まとめ
太陽光発電を設置前に気をつけて頂きたいことをご紹介致しましたが、
まずはお客様自身で、太陽光発電が向いている住宅かしっかり見極めて下さい。
今後は、新築・既築住宅ともに安さを売りに契約を迫る会社が増えてくると予想しております。
太陽光発電を安く売る事のみを目的としている会社は、お客様の住宅の状況確認を怠っている事もあります。
そのような会社は、アフターフォローもおざなりにしている可能性もあります。
お客様自身で住宅の状況を把握ができていたら、
「設置後に発電量が少ない」「屋根の修繕が必要になった」などと思わぬ落とし穴も防ぐことができます。
弊社ですと、下見をさせて頂く段階で屋根の状況も確認させて頂きますので、お気軽にご相談ください。
この記事へのコメントはありません。