太陽光発電所の電線の盗難に注意!! 防犯対策を積極的に行いましょう!!

世界的に銅の価格が高騰している事で、
太陽光発電で使用している銅線ケーブルを含む金属類の盗難被害が全国で急増しております。
警察からも防犯対策を広くアナウンスをしてくださいと指導も受けています。
一般的な防犯対策に加えて、弊社が実際に施工をした防犯対策についてもご紹介いたします。
防犯対策をされていない発電所をお持ちのお客様は是非ご覧ください。

盗難に狙われやすい発電所の特徴と被害額

太陽光発電所は、住宅街から離れた土地に設置されている事が多いため、
近隣住民の目に入ることのない奥地にある発電所が狙われやすいです。
また、すぐに逃走ができるように道路沿いに設置されている発電所も狙われやすくなっています。
窃盗犯は、突発的に対象にする発電所を決めるのではなく、下見を予めおこない、
容易に盗むことができる発電所を探して、
防犯対策が不十分な発電所を狙っていきます。
下見の段階で、如何に対象から外せるかが大事になってきます。

盗難にあった場合、復旧工事に係る被害額も少額ではありません。
50kW~80kW程度の発電所のケーブル盗難復旧工事には、30万~40万円程度かかります。
復旧させるための電線も入荷しづらいため、その期間の売電は停止してしまうため被害額は更に大きくなります。

防犯対策(フェンス・柵・鍵の設置)

2017年から発電所の建設には、フェンス・柵の設置が義務化されました。
それ以前はフェンス・柵の設置が義務ではなかったため、現在もフェンス・柵がついていない太陽光発電所が多くあります。
フェンスや鍵が設置されていない発電所の侵入は容易にできてしまうため、盗難の格好のターゲットにされてしまいます。
その為、フェンスや鍵が付けられていない場合、その他の防犯対策を検討する前に必ず設置をしてください。
フェンスが低い場合、簡単に登れてしまうため侵入される可能性もありますので、
フェンスを設置される場合は、フェンスを高くしたり有刺鉄線を巻き、
登れないようにする等容易に侵入できないように対策することも有効的です。

防犯対策(防犯灯の設置)

防犯灯は、光・音を発するため威嚇効果を与えることができます。
そして、窃盗犯は光・音を嫌う習性があるため、侵入後の退散を強く促します。
弊社は、警察からも有効な防犯対策として推奨するよう指導を受けております。
防犯灯は、設置する場所を工夫することによってより効果を発揮します。
入口に防犯灯を設置してしまうと人が通る度に常に反応をしてしまうため、肝心の時に盗難かどうかの判断ができなくなります。
窃盗犯が狙うケーブルがある箇所は、どの発電所でも同じ位置にありますので、
防犯灯でその周辺を重点的に強化するのがとても重要になります。
光だけで威嚇をする防犯灯もありますが、威嚇効果を上げるため、光・音どちらも備えている防犯灯がより効果的です。

防犯対策(監視カメラ・ダミーカメラの設置)

窃盗犯は、自身がカメラに映ることを嫌うため、
「監視カメラ・ダミーカメラ」がある事によって、退散を促す効果もあります。

窃盗犯は変装をして防犯カメラを気にしない場合もありますが、盗難後の警察の捜査の手掛かりにはなります。
また、防犯カメラのケーブルを切って作業を続ける悪質なケースもありますので、
その為、ケーブルを切られないように配線を保護する対策も有効的です。
監視カメラは高額になるため費用を抑えたい場合、
見た目では判断が付かないダミーカメラを設置して抑止力を高める方法もあります。

防犯対策(監視装置の設置)

窃盗犯への直接の抑止力とは異なりますが、監視装置は必ず設置して頂きたいものになります。
電線が盗難にあった場合、発電量が著しく低下したり、停止するため、
監視装置が異常を感知して、発電者へ自動で通知を行うため、早期発見に繋がります。
監視装置がないと正常に発電をしているか確認ができないため、発見が大幅に遅れてしまいます。
また、発電所が停止するだけならまだしも、漏電をして火災を引き起こす可能性も考えられます。
そのため、早急にブレーカーを落とす対処をする必要があります。

監視装置は、防犯対策以外にも有効です。
発電所は、偶発的(予想もできない時に起こる事)にブレーカーが落ちてしまうケースもありますので、
自動復旧ができず、そのままブレーカーが落ちたまま発電ができていない事もありますので監視装置を備えることでより安心できます。

弊社独自の防犯対策

「防犯灯」+「監視カメラ」+「監視カメラ設置看板」の3点セットで防犯対策工事を行いました。
施工事例や防犯灯が作動している動画も載せておりますので、よりイメージが湧くと思います。
是非、ご覧ください!!

施工の特徴として、窃盗犯が狙うケーブル周辺に人が侵入すると防犯灯が作動するように設置しています。
防犯灯が作動した時に、監視カメラも同時に目に入る位置に設置されています。
防犯灯と監視カメラを組み合わせる事で、窃盗犯が反射的に逃走する事を想定しています。

監視カメラ設置看板も設置しているため、下見の段階で対象にされないように予防もしています。
防犯対策に時間をかけるのではなく、如何に早期に対策するかが大事なことと感じているため、
価格を抑えて早期に導入ができる防犯対策を行っております。

最後に

日本全国で見境なく電線の盗難が行われているため、被害が増える一方です。
このまま防犯対策を何も行わないのは大変危険です。
全ての発電所に通ずることですが、防犯対策に正解はありませんし、必ず発電所を守れる保証もありません。
しかし、防犯対策をすることで、盗難の可能性を大幅に下げる事はできます。
盗難に遭って復旧工事をするより、事前に防犯対策をした方が遥かに費用は抑えることができます。
防犯対策に高額な費用を出せないからと断念するのではなく、
価格を抑えた防犯対策でも構いませんので、お持ちの発電所を守るためにも早期に導入をご検討ください。
弊社では、今回ご紹介をした防犯対策以外にも、お客様のご予算に合ったご提案を致します。
是非、一度お気軽にお問い合わせください。ご相談お待ちしております。

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