太陽光パネルの廃棄を減らすため、古物商の営業許可を取得致しました。

太陽光パネルの廃棄を減らすため、古物商の営業許可を取得致しました。

弊社では、これまで野立て太陽光発電から住宅用太陽光発電まで大小さまざまな太陽光発電所を数多く手掛けて参りました。
今後もエネルギー自給率が低く、電気代が増加の一途を辿っている事、
世界的な脱炭素化の流れから日本中で太陽光発電所は増えていくと思われます。
太陽光発電所が増える一方で、廃棄される太陽光パネルの在り方についても少しずつ問題が起こり始めています。
この廃棄パネルの問題を、弊社でも向き合うため古物商の営業許可を取得しました。

太陽光パネルの廃棄を減らすため、古物商の営業許可を取得致しました。

廃棄太陽光パネルの現状

現在は太陽光発電所がとても多い訳ではないため、そこまで深刻な問題として取り上げられることはありませんが、
2030年代後半には、年間50~80万トンの使用済みパネルが廃棄されると予想されています。
太陽光パネルには有害物質が含まれるため、処分場への埋め立てなど適切な処置が必要になります。
そのため、太陽光発電所を手放す際は故障しているパネルを適切に廃棄するのは当然のことですが、
同時に、まだ使用できるパネルまでリユース品に回すのではなく、選別をせずに廃棄してしまっているといった問題があります。
リユースするのではなく廃棄されていた理由として、古物商の資格がないとリユース品として扱うことすらできません。
リユース品の取り扱いについては、ガイドラインが定まっていない問題点がありました。
これまで、廃棄方法に曖昧さがあったため適切に廃棄をしている業者が多くいる一方で、
一部の業者により放置や不法投棄、不正輸出といった悪質な処置がされている事もあります。
廃棄パネルが増えれば増えるほど、悪質な処置が今後も増え続けるでしょう。

太陽光パネルの廃棄を減らすため、古物商の営業許可を取得致しました。

古物商を取得した経緯

弊社は前述の通り、

使用済みパネルを廃棄品にするのではなくリユース品として取り扱う」

ために古物商を取得致しました。
SDGsを推進している弊社としては、持続可能な取り組みとしてもこの問題にしっかりと向き合って行きたいとの思いも強くあります。
一般的に太陽光パネルの寿命は30年以上持つと言われています。
20年ほどの固定買取制度の期間が終わったからと言って、使える資源を廃棄する選択をしてはいけないと常々思っていました。
それでは、せっかくの太陽光パネルのポテンシャルを最後まで活かしきれていないのではないかと・・・
使用できるパネルを廃棄するのではなく、有効活用する手段を考える事も、太陽光発電所を増やす我々の義務であると思っています。
古物商の営業許可を持っていなかったため、この問題と向き合うこともできず、人任せになってしまっていた為、
先ずは古物商の営業許可を取る事で太陽光発電の事をより密接に捉える第一歩になると考えています。

太陽光パネルの廃棄を減らすため、古物商の営業許可を取得致しました。

廃棄パネル(リユース品)の活かし方

環境省よりリユース促進ガイドラインの策定が発表はされて間もないため、弊社でもリユースパネルの活かし方は模索中ではあります。
将来的には、リユースパネルを公共の施設に設置して、非常電源として活用して頂いたり、
ご自宅に非常用電源として太陽光発電を設置したいが費用の問題で断念してしまっている方に提供をする等ができればと思っております。
これらを事業として運用するには、問題が山積みで前途多難であると考えています。
しかし、今後も太陽光発電の問題と真摯に向き合って誰しもが、太陽光発電が身近にあってよかったと思える存在にする事を目指して参ります。
また、太陽光発電を一時のブームで終わらせるのではなく、日本のエネルギー文化として世の中に根付いていくようにも努力して参ります。

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