太陽光発電に適した屋根の形状、屋根材はあるか?

太陽光発電に適した屋根の形状、屋根材はあるか?

以前、【全ての屋根が太陽光発電に適しているわけではない】というテーマでもブログを上げましたが、
今回は屋根の中でも「形状」・「屋根材」についてご案内します。
屋根の種類によっては、日当たりが良くても雨水などが溜まり機器が故障を起こしたり、
パネルの重量に屋根材が耐えられない可能性もあります。
これから太陽光発電を設置予定の方はぜひ参考にしてみて下さい。

屋根の「形状」について

屋根の「形状」について

屋根の形状で注意して頂くポイントは、
・水はけが良い屋根になっているか?
・デザイン性の高い屋根になっていないか?  です。

水はけがあまり良くない屋根の場合、雨が降った時に雨水が屋根に溜まりやすく機器の故障に繋がる恐れがあります。
デザイン性の高い屋根では、複雑な構造をしている事があり、太陽光パネルを載せる事も想定していないため、
パネルをあまり載せることができなかったり、せっかくの屋根の景観を損ねてしまう可能性もあります。
水はけが良いとされる屋根は、「切妻屋根」「寄棟屋根」「片流れ屋根」です。
水はけがあまり良くない屋根として「陸屋根」になります。
屋根の形状の特徴がそれぞれありますので、太陽光発電との相性を考えていきます。

「切妻屋根」の特徴

「切妻屋根」の特徴と太陽光発電との相性

よく目にする馴染みのある三角屋根が 切妻屋根 と呼ばれています。
屋根の中でも、一番多く使われているタイプの屋根になり、2面の屋根で構成されているのが特徴です。
太陽光発電との相性は、雨漏りのリスクが少ない屋根の構造になっており、
2面のシンプルな屋根のため面積も広く、太陽光パネルを多く載せやすい形状になっています。

「寄棟屋根」の特徴

「寄棟屋根」の特徴と太陽光発電との相性

切妻屋根と同様に多く使われており、4面などの多面で構成されている屋根が 寄棟屋根 になります。
4面になっているため耐風性が高く、台風などに強いのが特徴です。
太陽光発電との相性は、4面になるため1面当たりのパネル枚数は少なくなりますが、パネルは比較的載せやすい形状になります。
北側の面は反射光を考慮して、パネルを付ける事ができないため3面設置となります。

「片流れ屋根」の特徴

「片流れ屋根」の特徴と太陽光発電との相性

近年、新築を建てられる方が付けられること多い形状の屋根が 片流れ屋根 なります。
狭小地にも合った屋根として住宅街で使われることも多いタイプです。
屋根の中で簡単な設計となっているため、新築で採用されやすくなっております。
太陽光発電との相性は、斜め一面の屋根のため太陽光パネルを載せやすい設計となっていて、
屋根の面積も広いため多くのパネルを載せる事が可能です。

「陸屋根」の特徴

「陸屋根」の特徴と太陽光発電との相性

マンションやアパートに使われることが多い屋根で、平らになっている屋根が 陸屋根 になります。
太陽光発電との相性は、屋根が平らになっているため傾斜が無く、太陽光を集めるため架台を斜めに設置する必要があります。
また、水はけも悪く大雨や台風などの際には機器の故障のリスクがあるため、太陽光の設置には注意が必要です。

屋根の「屋根材」について

屋根の「屋根材」について

屋根材で注意して頂くポイントは、
・屋根材が経年劣化で傷んでいないか?
・太陽光パネルの重みに耐えられる屋根材になっているか?  です。

どの屋根材にも共通しますが、太陽光パネルを載せる事で屋根に負担が掛かる可能性があります。
屋根材が経年劣化で傷んでいる場合、まずは屋根の補修作業をお勧めします。
屋根の補修作業を怠りパネルを設置してしまうと、屋根材が劣化をして雨漏り等の不具合が起こる可能性も考えられます。
住宅で使われている一般的な屋根材は、「スレート屋根」「瓦屋根」「金属屋根」があります。
代表的な屋根材の特徴と太陽光発電との相性を考えていきます。

「スレート屋根」の特徴

「スレート屋根」の特徴と太陽光発電との相性

屋根材の中で、一番多く使われている種類が スレート屋根 になります。
他の屋根材より費用が安く設置できるため、使われていることも多いのですが、
軽い素材のため耐久性が低く、数年経っただけでも細かいヒビ割れが起きている場合があります。
そのため、他の屋根材と比べてメンテナンスが多く必要となる場合があります。
太陽光発電との相性は、耐久性が弱いため太陽光パネルを載せる事で、ヒビ割れなどを起こす可能性があります。
パネルを載せやすい屋根材にはなりますが、多くのパネルを載せるには十分気を付ける必要があります。

「瓦屋根(和瓦・平板瓦・洋瓦など)」の特徴

「瓦屋根(和瓦・平板瓦・洋瓦など)」の特徴と太陽光発電との相性

瓦を一枚一枚並べて作られているのが 和瓦や平板瓦、洋の瓦屋根 になります。
瓦材は素材がしっかりとしており耐久性にも優れているため、一度設置をすれば長期間経年劣化をすることはありません。
太陽光発電との相性は、瓦自体に重量があるため、太陽光パネルを載せたときに屋根自体が重さに耐えられる重量なのかを検査する必要があります。
瓦屋根は他の屋根材と比べて約2、3倍の重量があり、構造自体は強い造りではありますが注意する必要があります。

「金属屋根(ガルバリウム)」 の特徴

「金属屋根(ガルバリウム)」 の特徴と太陽光発電との相性

スレート屋根と見た目は似ていますが、素材が金属のものが 金属屋根(ガルバリウム) になります。
屋根材が金属のため耐久性が非常に高くなっており、屋根材の中では最も軽い素材になります。
断熱性や遮音性が低いため、塗装や遮音材などによる対策をされていることが多いです。
太陽光発電との相性は、スレートや瓦に比べて重量が軽く耐久性にも優れているため、
多くの太陽光パネルを載せる事もできます。形状としては縦葺きや横葺き等があります。
屋根材の中で最も太陽光発電に優れています。

最後に

屋根の形状と屋根材の特徴や相性をお伝えしましたが、弊社が考える太陽光発電に適したベストな組み合わせは、
「片流れ屋根」+「金属(ガルバニウム)の屋根材」です。
片流れ屋根は、シンプルな形状のためパネルを多く載せる設計が可能で、
金属の屋根材のため多くのパネルの重量にも耐える事もできます。
他の屋根と違ってパネルを敷き詰めることも可能です。

もちろん、この組み合わせ以外でも充分可能ですのでお気軽にお問い合わせください。
先ずは、現地調査をさせて頂いて、お客様のお家に合った最適なご提案をさせて頂きます。
弊社では、初めて太陽光を設置するお客様の場合、
現地調査の際に簡易的に屋根の傷みの状態など確認もさせて頂いておりますのでご安心ください。
屋根の状態が分からないお客様でも、安心してご相談頂ければと思っております。

今回は、「屋根材」にスポットを当ててお伝えしましたが、
屋根材の下に敷かれている「ルーフィング」・「野地板(のじいた)」・「垂木」についても、
太陽光発電を設置する上で大変重要な要素になってきます。
野地板や垂木は、屋根の基礎土台になっているため取り換える事は容易ではありません。
そのため、弊社では長年の経験を通して、一件一件最適な提案をさせて頂いております。
尚、施工方法については、施工方法のテーマの際にご紹介したいと思います。

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