入浴時は危険がいっぱい!!　ヒートショック対策を忘れずに!!

1日の疲れを癒すお風呂は、年を重ねるごとに危険な場所に様変わりしてしまいます。
高齢者の家庭内事故の1位は、お風呂場となっています。事故の原因は、転倒やヒートショック等が挙げられます。
特に寒い冬は、急激な温度差に対応ができずに倒れてしまう方も多いようです。
そうならない為に、今すぐできる予防対策をおこなう事で家庭内で起こる危険性や介護者の負担も大きく軽減されます。
安心してお風呂に入ってもらうために、まだ対策をおこなっていない箇所がありましたら、早めの導入をお勧めします。

どのご家庭にも設置して頂きたいのが「手すり」です。
身体を支える一本の手すりを付けるだけで、大きな安心が得られます。
そこで、手すりを優先的に付けて頂きたい場所は2か所です。
【浴槽への立ち座りを補助するための手すり】【浴槽への跨ぎ時を補助するための手すり】　になります。
身体の使い方は一人ひとり異なるため、浴室で実際に入浴動作をおこなって、どこに手すりが必要か確認をしてください。
高齢になるとしゃがみ動作が難しくなってくるため、浴槽へ入る動作はどうしても転倒のリスクが高まってしまいます。
バスグリップやバスボード等の浴槽への動作を補助する福祉用具もありますが、
入浴の度に取り外しが必要になるなど、ご自身やご家族の負担も大きくなります。
手すりであれば予算も少なく取り外しをする事も無いため、予防のために最初に設置する事をお勧めします。

昔ながらのお風呂を使用している場合、床材がタイル張りになっていることが多く、
濡れたままですと、特に滑りやすくなり危険な素材となっております。
タイルは硬い素材のため、転倒した場合は大けがに繋がってしまいます。
特に冬場は床がかなり冷たくなってしまうため、ヒートショックを起こす危険性も考えられます。
事故が起こる前に滑りづらい床材に変更すると良いでしょう。
タイルの張替は、高額になるため床シートをタイルの上に張り付ける方法もあります。
また、床シートはクッション性も増し安全性も高まるため、タイル張りのままにしておくよりは良いでしょう。
床シートの貼り付けは、DIYでおこなう事も可能ですが、
綺麗に張り付けるには工程も多く簡単ではありませんのでDIYでおこなうのではなく、
安心できるリフォーム会社に依頼をするのが良いでしょう。

お風呂で気を付けるポイントとして、ヒートショック対策を忘れてはいけません。
ヒートショックとは、気温の変化によって血圧が上下し、
脳出血や心筋梗塞など血管の病気などを引き起こす健康被害のことをいいます。
特に冬場は、浴室と他の部屋の温度差が大きくなると、ヒートショック現象が発生します。
ヒートショックで亡くなる人は年間約19,000人といわれています。
その中でも65歳以上の高齢者が9割を占め、交通事故で亡くなる人が年間約3,000人のため、
いかにヒートショックで亡くなる人が多いか分かっていただけると思います。
高齢になると生理機能の低下により、暑さや寒さに鈍感になってきてしまうため、温度差に気付きにくくなってしまいます。
そのためヒートショック現象を理解して、しっかり対策をしておかなければいけません。
効果的な対策として、室内の温度をできる限り一定に保つように調整をしたり、
浴室暖房機を設置してお風呂場をあらかじめ温めておくなどあります。
ヒートショックは気を付けておけば防げる現象ですので、
どのご家庭でも起こる問題として家族で協力し合いしっかり認識をして対策をしていきましょう。

歳を重ねても、お風呂はいつまでも安全でリラックスができる至福の空間を作れることが理想です。
そのため危険に感じる部分は極力排除をする必要があります。
お風呂場での事故は、大けがに繋がるケースが多いため、他の部屋より対策をしっかりする必要があります。
気になった箇所を一か所ずつ直していくのも良いですし、
昔ながらの浴室で直したい箇所が沢山ある場合は、ユニットバスへの取り換えをお勧めします。
ユニットバスであれば、あらかじめ使いやすいようにバリアフリーデザインが標準仕様で取り付けられています。
そのため、一か所ずつ直していくよりも費用も安くなる可能性もあります。
日本の住宅の多くがユニットバスになっておりますが、昔ながらの住宅の場合、ユニットバスになっていない事もありますので、
浴室の大きさが決められており、ユニットバスに取り換えができないと思われる方も一度お気軽にご相談ください。

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