蓄電池の動作パターンを理解し、蓄電池がある暮らしを充実させましょう

蓄電池を導入したいが自分で使いこなせるか不安な気持ちもあると思います。
今回は、蓄電池の動作モードについて解説します。
蓄電池は、電力を充電して日常、又は、非常時にご家庭の電力として使用することができます。
お客様に合った動作モードを選択することで、蓄電池の効果を最大限感じて頂けます。

蓄電池の動作パターンを理解し、蓄電池がある暮らしを充実させましょう

蓄電池の動作モード

動作モードを選ぶ基準として、昼間に「余剰電力を売電する」か「余剰電力で充電をする」かで選択頂くモードが変わります。
メーカーによってモードの名称が変わる場合がありますが、一般的に3つのモードから選択することになります。
・余剰電力を電力会社へ売電する「経済モード」
・余剰電力を電力会社へ売電して、停電に備えて蓄電池の残量を残す「安心モード」
・余剰電力で蓄電池を充電する「グリーンモード」
計画停電など非常時に備える場合、蓄電池を満充電状態で維持する「強制充電モード」がありますが、通常時は使用しません。

蓄電池 経済モード

※長州産業株式会社出典 マルチ蓄電プラットフォーム説明書

「経済モード」の特徴

昼間の余剰電力を電力会社に売電するモードになります。
「売電優先モード」とも呼ばれています。
蓄電池の1日の動きとして、深夜に蓄電池残量が100%になるまで充電を行います。
蓄電残量が100%になったら待機状態になります。
朝に放電を行い、昼間は太陽光発電の電気を使うため、蓄電池は待機状態になります。
太陽光発電からの電気の供給が無くなる夕方から再び放電を始めます。
夜まで放電を行い、深夜に蓄電池の充電をするというサイクルを繰り返します。

以下の方が、おすすめのモードになります。
・余剰電力を自家消費に充てるより売電を優先したい。
・電力会社へFIT価格(固定価格)で売電をしている。

蓄電池 安心モード

※長州産業株式会社出典 マルチ蓄電プラットフォーム説明書

「安心モード」の特徴

昼間の余剰電力を電力会社に売電し、蓄電残量を停電に備えて一定数残すモードになります。
蓄電池の1日の動きとして、経済モードと同様に深夜に蓄電残量が100%になるまで充電を行います。
蓄電残量が100%になったら待機状態になります。
朝に放電を行い、昼間は太陽光発電の電気を使うため、蓄電池は待機状態になります。
太陽光発電からの電気の供給が無くなる夕方から再び放電を始めます。
夜まで放電を行いますが、予め設定をした蓄電残量を残すため放電を停止して待機状態になります。
深夜に蓄電池の充電をするというサイクルを繰り返します。蓄電残量は変更することができます。

以下の方が、おすすめのモードになります。
・余剰電力を自家消費に充てるより売電を優先したいが、停電のために蓄電残量を残しておきたい。
・電力会社へFIT価格(固定価格)で売電をしている。

蓄電池 グリーンモード

※長州産業株式会社出典 マルチ蓄電プラットフォーム説明書

「グリーンモード」の特徴

昼間の余剰電力を蓄電池に充電するモードになります。
「自家消費モード」とも呼ばれています。
蓄電池の1日の動きとして、昼間に太陽光発電の余剰電力を使い蓄電池の充電を行います。
残量が100%になったら待機状態になります。
太陽光発電からの電気の供給が無くなる夕方から放電を始めます。
深夜にも放電をして、一定の蓄電残量を残すため放電を停止して待機状態になります。
そして、太陽光発電の余剰電力で充電をするというサイクルを繰り返します。
設定によっては、夜間放電ではなく夜間充電することも可能です。蓄電残量は変更することができます。
蓄電残量は、一般的には蓄電池の劣化防止と非常時を備えて全て使い切るのではなく
20-30%残しておくことが推奨されています。

以下の方が、おすすめのモードになります。
・使用する電力量が多く蓄電池からの自家消費量を増やしたい。
・卒FIT(固定価格買取期間終了)を迎えて売電価格が下がっている。

 

蓄電池の動作パターンを理解し、蓄電池がある暮らしを充実させましょう

最後に

弊社では、設置工事の際にお客様の太陽光発電の使用状況に併せてモードを設定させて頂いております。
基本的に、FIT期間中のお客様は「経済モード」卒FIT後のお客様は「グリーンモード」を設定しております。
途中で卒FITを迎えたお客様は、「経済モード」から「グリーンモード」へモード変更してもらう事で、
余剰電力の売電分を充電に充てることができるため、自家消費量を増やして電気料金の削減に繋がりやすくなります。
蓄電残量などを細かくカスタマイズする事で、お客様独自の蓄電池を完成させる事ができます。

各メーカーによって蓄電池の特徴は違いますが、弊社が推奨している長州産業の蓄電池もAI機能が備わっています。
例えば、「グリーンモード」に設定している場合、
自動的に翌日の天気予報に応じて夜間充電量をかしこく制御することができます。
また、気象警報との連動もしており、気象警報が発令された場合、満充電になるよう自動で充電を開始します。
AI機能を使いたい場合は、長州産業の蓄電池を選ばれても良いでしょう。

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