現在、全国的に電気工事に欠かせないケーブルの受注停止がされているのはご存じでしょうか?
今後の動向次第では、お客様がこれから蓄電池を設置する工事が遅れてしまう、
工事代金が値上がりをしてしまう可能性を含んでいるため現状と対策を考えていきます。
CVケーブルとは
蓄電池を施工する際には、ブレーカーやプルボックス等さまざまな部材が必要になります。
その施工の際に必ず必要となる部材の一つにCVケーブルという電線がありますが、
主に蓄電池とパワコン、パワコンと分電盤を繋ぐ配線に使用され、機器同士を繋ぐ大事な配線となっております。
蓄電池以外にも使用する用途は多く、汎用性の高いケーブルになります。
しかし、2024年2月現在このCVケーブルをはじめ様々なケーブルが、全国で受注を停止しており、
深刻な在庫不足に陥っています。
ケーブルの受注停止の原因とは?
2023年冬頃からケーブルを取り扱う電材屋が様々なケーブルを受注停止してしまいました。
そのため、全国各地で深刻な在庫不足に陥っております。
年度内に工事完了したい物件の増加や原材料の銅の不足、働き方改革による人手不足により、
ケーブルの生産が追いつかない状態とも言われていますが、根本的な原因は公表されていないため分かりません。
関西万博建設のため、ケーブル等の電材が確保されてしまっているとも言われていますが、真偽も分かっておりません。
2年ほど前も受注停止になりましたが、それはコロナが流行した事が原因だったため、数か月で解消されました。
直接的な原因が分かれば今後の対策を立てられることもあるかもしれませんが、
現状受注が再開されるのを待つしかないのが現状です。
今後の対策
この状態が何か月も続いたら、工事を延期せざる負えなくなる事態も避けては通れません。
各メーカーは代替えケーブルを推奨していますが、それさえも受注停止しているため、打開策がないのです。
海外産のケーブルを使用するのも選択肢の一つですが、日本製と規格が違う、
金額が高いなどの弊害があるため、一筋縄ではいきません。
これは、どの工事会社にも言えることですが、
今後、電線の確保ができないため見積りのご案内ができなかったり、
海外産のケーブルを使用するため見積りが高くなってしまう可能性もあります。
弊社ではどうする事もできないため、受注が開始されるのも待つしかありませんが、
広く情報をかき集めて、お客様にご迷惑がかからないよう最大限に努めて参ります。
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