屋根の葺き替え工事とは?-施工事例を交えて解説- 2021.12.1 リフォーム 目次屋根の葺き替え工事①屋根に上る為の足場を組みます。②瓦めくりを行います。③瓦桟(かわらさん)、土を撤去します。④ルーフィング(防水シート)を屋根に敷き詰めます。⑤瓦桟を設置します。⑥瓦桟に沿って瓦を設置していきます。⑦瓦で屋根を全て敷き詰めて施工完了となります。最後に 屋根の葺き替え工事 屋根の葺き替え工事とは、既存の屋根材、ルーフィングを取り換える工事となります。 屋根の葺き替え工事は、雨漏りが起こった場合に考える人が多く、 雨漏りの原因は、「屋根材の経年劣化」「ルーフィングの破れ」が考えられます。 屋根瓦の耐久性が高いため、屋根の葺き替え工事は不具合が起きない場合、一度も行わない方も多くいる事でしょう。 しかし、近年では全国的に台風や大雨の被害も増えています。 ご自宅を新築された15年~20年前とは雨の量や台風の風速なども格段に多く、強くなっています。これも地球温暖化や気候変動による影響が大きく関係しています。 また、近年の台風などによる災害で葺き替え工事を迫られるケースもあるかと思います。 実際の工事の事例を基にご紹介します。 ①屋根に上る為の足場を組みます。 ほこりや瓦の破片などを周囲に防止するため、周りをネットで取り囲みます。 ②瓦めくりを行います。 現在付いている瓦を剥がしていきます。 屋根下の敷地内に、瓦や破片が飛び散らないように細心の注意を払って行います。 撤去材を屋根から落下・飛散させないのはもちろんのこと、職人自身も墜落・落下しないよう、対策を強化して安全に作業を行っております。 ③瓦桟(かわらさん)、土を撤去します。 ルーフィングを隙間なく引くため、瓦桟と呼ばれる木や、土瓦の破片を全て取り除きます。 撤去と平行して野地板(屋根の土台になる木合板)や、その他の個所に腐食や損傷が無いかを調べて行きます。 ④ルーフィング(防水シート)を屋根に敷き詰めます。 ルーフィングとは、屋根瓦の下に敷く防水シートになります。 ルーフィングを取り換える場合は、屋根を一度剥がす必要があるため、ルーフィング選びはとても大事になります。 ルーフィングの中で一般的なのは、【改質アスファルトルーフィング】です。耐久性にも優れており、雨漏りのリスクを長期間回避することが出来ます。 ルーフィングが破れると雨漏りを起こす可能性が高いため、耐久性の高いものを選ぶと良いでしょう。 【透湿ルーフィング】【遮熱ルーフィング】など防水性や断熱性が優れたルーフィングもありますので、ご家庭の屋根事情に合わせてご相談ください。 ルーフィングを敷く際には、シート同士の重なり具合や破れが無いかを確認しながら作業します。 ⑤瓦桟を設置します。 瓦を固定するための木を設置します。こちらを設置することで、瓦の落下を防ぎます。 横瓦桟を設置する際は、瓦の正確な割付が必要になります。割付を元に正確に横桟を設置していきます。 ⑥瓦桟に沿って瓦を設置していきます。 瓦の形に合わない箇所は、瓦カッターを使い、隙間なく瓦を敷けるように調整します。 瓦を葺く(置いていく)際は、瓦を落下させないようにしながら敷設していきます。 更に、瓦を釘打ち固定する際も、誤って玄能(金づち)で瓦を割らないように注意します。 ⑦瓦で屋根を全て敷き詰めて施工完了となります。 瓦は、納まり(設置の型)が決まっているので、桟木が曲がったり斜めになっていればそのように納まってしまいます。桟木の墨出しは、簡単そうで実はとても重要なのです。更に、少しズレても全体的な見栄えも悪くなります。 私たちは、これを瓦が「わらう」と言いますが、仕上がりも真っすぐわらわない様に気を付けて仕上げていきます。 最後に 屋根の葺き替え工事は、必要に迫られた時にならないと行いませんし、ご自身では、葺き替え工事のタイミングを知ることもできないと思います。先ずは、劣化症状をチェックするのはもちろんですが、安心できる工事会社へご自宅の屋根の劣化状況を確認してもらい、葺き替え工事が本当に必要なのかを判断していただきましょう。 お問い合わせはこちら Post Share Hatena Pocket RSS feedly 投稿者: yoshimura リフォーム コメント: 0 蓄電池の施工方法(長州産業編)前の記事 本年もご愛顧いただきありがとうございました!_吉村設備News2021.12次の記事
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