-自宅に充電スタンドは必要か?-
トヨタ自動車が昨年2030年までに30車種のバッテリーEVを展開し、 グローバルに乗用・商用各セグメントにおいてフルラインでバッテリーEVを揃えると発表しました。 選択できる車種が増えた事で、これまで以上に電気自動車が普及していくと思われます。 電気自動車の特徴、電気充電スタンドの種類や問題点を踏まえてご自宅に充電スタンドが必要か否かを考えていきます。
電気自動車の特徴
電気自動車の最大のメリットは、
燃料費がガソリン代と比べて、電気代の方が安く費用はおよそ半額ほどになる点ではないでしょうか。
また、電気自動車であれば走行時に二酸化炭素や排ガスを出す事が無いため、 SDGsや環境問題に積極的に取り組んでいる方に向いているでしょう。 政府も電気自動車を推進しているため、補助金制度も充実していることから、電気自動車購入のハードルも下がっています。
電気自動車のデメリットは、
ガソリン車の給油と比べて電気自動車の充電に時間がかかります。
満充電にした状態の航続距離が、ガソリン車より短く車種によっては、 ガソリン車の半分ほどのため短い走行距離で充電が必要になります。 そのため長距離移動するためには、頻繁に充電をしなくてはいけません。
電気充電スタンドの種類
ご自宅に充電器を設置していない場合は、 必ず充電スポットに設置されている電気充電スタンドを利用する必要があります。
充電スタンドを利用するには、 ・事前予約が必要なもの ・事前に利用者カードの登録が必要な物 ・課金の有無 など 様々なタイプが存在します。 このような情報を入手するためにも、自動車のナビで調べるより、 出かける前にルート上にある充電スタンドについて下調べしておくと安心です。
「急速充電器スタンド」は、高出力の電気を流して、短時間で充電を行います。
但し、充電残量に関わらず1回の充電時間が30分までという時間制限があるものもあります。
時間制限のある30分では、残量が40%ほどしか充電されないといったことも考えられますし、 バッテリーの劣化を抑えるため、最大でも80%までしか充電できない設定になっています。 その為、急速充電器スタンドはあくまでご自宅や、会社などの普通充電スタンドを使うまでの繋ぎといったところでしょう。
「普通充電スタンド」は、満充電まで7-10時間ほどかかります。
充電に長時間を取られるため、しばらくその場に滞在する予定がない限り、急速充電スタンドを利用するのが良いでしょう。
電気充電スタンドの問題点
外で充電するためには、前項に述べた2種類のスタンド(急速充電・普通充電)を検索して向かうことになりますが、 充電スタンドを使う際は以下の可能性を危惧する必要があります。 ・充電スタンドを併設している施設の利用時間内しか充電スタンドが利用出来ない。 ・ディーラー等は、充電ができる車種が限定されている。 ・充電スタンドが故障していて利用できない。 ・コンビニなどの充電スタンドにガソリン車が駐車している。
電気自動車が増え充電インフラが整っていない場合、起こりうる問題点も考えていきます。 ・コンビニなど24時間利用のできるスタンドに集中してしまい、順番待ちをする必要がある。 ・充電時間が過ぎても車を移動させずにスタンドを長時間占拠しまう。 ・急速充電スタンドを利用したいが、普通充電スタンドしか空いていない。 今より短い充電時間で済むスタンドが増えてくるとは思いますが、このままいくと、
電気自動車と電気スタンドの供給と需要のバランスが崩れるのではないかと予想しております。
年月が経ち、充電インフラが整備され、ガソリンスタンドの様に充電スタンドがどこにでもある、 パーキングや駐車スペースに電気スタンドが併設するといったことが、当たり前の環境になれば、 電気自動車の多くが未だに不安を抱いているという事がなくなり、購入する方もきっと増えてくることでしょう。
まとめ
現在は、電気自動車を利用している人がそれほど多くはありませんので 大きなトラブルに発展したという話を聞くことはありませんが、
電気充電スタンドの使い方は利用者のマナーに委ねられている部分が大きいため、 「充電待ちをしていたのに割り込みをされた」、「長期間放置をしていたので注意をした」等 トラブルに発展してしまう可能性も避けられません。また、充電スタンドが充実しているとも言えませんので、 充電スタンドが見つからないといったトラブルも考えられます。 このようなトラブルを避けるためにも、
ご自宅に電気充電スタンドは必要であると考えます。
ご自宅に設置する充電スタンドは、「普通充電スタンド」が一般的ですが、 普通充電スタンドは充電に時間がかかるため、家に着いたら充電を始めるといった習慣付けが大事になってきます。 更に、従来の普通充電スタンドの充電時間を縮めた「V2H」というものもありますので、 V2Hについては、次回の記事でまとめてお伝えしていきたいと思います。
最後に、充電スタンドの費用を抑えたい方は、「普通充電スタンド」、充電時間を短くしたい人は「V2H」等と、 このようにどのような充電機器を設置するかはご家庭によって設置する種類は異なりますので、 充電スタンドの設置実績のある工事会社に相談するのが一番良いでしょう。 また弊社では、電気に関わるすべての工事を承っております。 電気工事のご依頼や、電気設備に関するお困りごと等を多岐にわたりご相談も承っておりますので、 お気軽にお問い合わせください。
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